2017年3月13日月曜日

だから。意味もなく傾けるのは止めろっていうの!

 ずいぶん前に赤い狐のざっくり写真講座 特別編その3 「どうして傾けたらダメなのか?」 で書いたものの一向に減らない斜め写真。何がどうダメなのか改めて書いてみる。

・1枚目
普通に撮っててもよくある傾き。いわゆる「水平が出てない」状態。
・2枚目
そのまま全身が入るようトリミング。なんか不自然。


・3枚目
傾きを修正した上で全身が入るようトリミング。違和感がない。
・4枚目
さらに傾けて全身が対角線に入るようトリミング。違和感を感じるもののちょっとマシな気がする。


・5枚目
なぜ違和感を感じるのか1枚目に縦と横の線を引いてみる。


 こうすると本来まっすぐなはずのステージと観客が傾いているのが原因で違和感を感じるのがよくわかる。
 4枚目にあまり違和感を感じないのは全身が対角線上に収まっているため対角線構図になっているから。

これだったらどうだろう?

・6枚目
背景にある柱とイオンのロゴが傾いてて違和感どころかなんだか不安。
・7枚目
これが傾いていない状態。柱もイオンのロゴもまっすぐ。これなら安心。


 では。なんで4枚目はあんまり違和感がないのに、6枚目は違和感どころか不安になるのか?
 4枚目は壁につなぎ目のようなものが多少あるものの背景は白と境目が黒で床面は緑という無背景に近い状態なのに対し、6枚目は柱・イオンのロゴなど本来まっすぐなものが多くあるため違和感を強く感じる。
 もし写真に変化を出そうとして傾けるのであればまっすぐなものが写り込まないように注意する。
 
ただ。逆の場合もある。
 
・7枚目
普通。


・8枚目
大きく傾ける事によって動きが強調されている。


 2枚目・4枚目・6枚目が止まった状態だったのに対し、8枚目は動いている状態なので大きく傾けることによって動きがより強調されている。

・まとめ
  1. 写真を傾けると違和感を感じる
  2. 傾けるのであれば背景にも気を配り、本来まっすぐであるものはなるべく入れない
  3. 変化を出そうとして傾けるのはなるべく避ける
  4. 大きく傾けることにより動きが強調できる

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