2014年12月19日金曜日

赤い狐のざっくり写真講座 特別編その2 「フルサイズって何?」

 赤い狐のざっくり写真講座 特別編その2として、何かと話題になりがちな「フルサイズ」について説明します。

  ○そもそも、フルサイズって何?
 デジカメ関係で頻繁に出てくるけど、よくわからない言葉フルサイズ。
  ニコンのD810やキヤノンのEOS 5Dなどがフルサイズと呼ばれているが何がフルでフルじゃなかったら何なのかよくわからないけど、なんだか偉そうなフルサイズ。


フルサイズはかつて一般的だった35mmフィルムと同じ(36mmX24mm)大きさのセンサーが入っているカメラの事で結構なお値段がします。


35mmフィルム

つまり、35mmフィルムを使う「写ルンです」もフルサイズという事になりますw

フルサイズw


 ○だったらAPS-Cって何?
 APS-Cはエントリー機〜ミドル機でよく使われるセンサーで、1996年に発表されたもののデジカメの登場であっさり消えたフィルム規格APS(Advanced Photo System)のAPS-Cサイズ(23.4mmX16.7mm)に近い事から一般的にAPS-Cと呼ばれています(メーカー、機種によって多少の違いあり)。


○で。何が違うの?
 下の図はフルサイズとAPS-Cの大きさを比べた図です。


 縦と横の比率(アスペクト比)は3:2と同じですが、APS-Cに比べてフルサイズの方が大きい事がよくわかります。
 では、何が違うのか?
 例えば大きい紙と小さい紙では、大きい紙の方が文字や絵がたくさん書けるので紙一枚あたりの情報量は多くなります。
 つまり、フルサイズはAPS-Cに比べて画像一枚あたりの情報量が多くなり、被写界深度が浅くなるためボケが大きくなります。
 また、35mmフィルムと同じセンサーサイズなのでレンズの写る範囲(画角)が35mmフィルと同じ感覚で使う事ができます(APS-Cの場合1.5〜1.6倍になり、写る範囲が狭くなる)。
 ちなみにマイクロフォーサーズはセンサーサイズが17.3mmX13mmとさらに小さいので2倍になりさらに狭くなります。

○上には上が居るw
 フィルムでは35mmフィルムより大きなセミ判(6cmX4.5cm)、中判(6cmX6cm、6cmX7cm、6cmX8cm、6cmX9cm)、大判(4インチX5インチ、5インチX7インチ、8インチX10インチ)などと呼ばれるより大きな物があったように、デジカメにおいても中判というものが存在してもの凄く高いです。



○まとめ
 フルサイズは35mmフィルムと同じ大きさで、APS-Cより約1.5倍大きい。
フルサイズはAPS-Cより情報量が多く、被写界深度が深いのでボケが大きい。
 APS-Cはフルサイズに比べ画角が0.75倍、マイクロフォーサーズは0.5倍狭くなる。
 フルサイズよりセンサーサイズの大きい中判デジカメが存在し非常に高い。

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