2016年2月1日月曜日

モノポッドスタンドのテスト その2「実戦投入編」

モノポッドスタンドをショーに投入したので結果についてまとめる。

・高さの比較
上がコンパクトII+延長ポール、下が最大まで伸ばしたスタンドポッドでほぼ同じ場所から撮影。
スタンドポッドの方が高さを稼げるため客席の奥まで映り込むが、通路を通る人の映り込みが軽減できる。



・安定性と風の影響
前回も書いた通り、開脚幅が狭く非常に不安定なため転倒防止策としてカメラザックをベルトで固定してみた結果転倒せずに済んだ。


アメダスによると、福岡は14:00時点で西北西の風・風速4.3m/sと風があり、スタンドポッドが風に煽られ大きく揺れた。

参考動画(一部風切り音あり)

160cm強の長いポールを自立させるため、ちょっとした風でも煽られやすく屋外での使用では場所選びなどを含めた風対策必要。

2016年1月22日金曜日

スリック モノポッドスタンド

 ショー動画を録るようになって三脚の高さ不足から撮影時に観客の映り込みが頻発してる現状。離れた場所をちょっと通り過ぎる程度ならいいものの、カメラの前を思いっきり横切る事も多々。

 今使っているのがスリック コンパクトIIという三脚で高さが990mmと低くハクバ 延長ポール(287mm)を継ぎ足して使っている現状。
 これでも高さが足りず、二階から撮影する時に手すりが越えられず柵の隙間から録ったり、柵のガラス越しに録ったら音がこもるし余計な音ばかり拾うしと散々。

 その辺の問題を解決すべく【Amazon.co.jp限定】SLIK 一脚兼簡易三脚 モノポッドスタンド 206669を買ってみたので色々と書いてみる。
 これはamazon限定モデルで、スタンドポッドとの違いは以下の通り。
  • 全長がスタンドポッド1775mmに対しモノポッドスタンド1615mmと低い
  • 縮長が720mmに対し675mmとやや短く、一脚の段数が4段に対し3段と1段少ない
  • 雲台がパン棒付き2WAYに対しノブ式2WAY
 縮めた状態でスタンドポッド、ベルボン UP-400(一脚)、コンパクトIIを並べるとこうなる。


長さは小さめの傘くらいで専用の袋が付いているものの持ち運びには少々不便だが、三脚、一脚、雲台はそれぞれ1/4インチネジ接続なので分解可能。

最大高さまで伸ばした状態

スタンドポッドとコンパクトII、コンパクトII+延長ポールの比較

最大高さまで伸ばしXacti DMX-CG110で動画を撮影。






 最大高さまで伸ばすと全長に対して脚部の長さが短く開脚幅が24cmと非常に狭いためやや不安定で風や雲台・カメラ操作時に全体が揺れる。
 揺れを防ぐになるべくカメラ・雲台に触れないか常に手で支えておく必要がある。
 また脚部が短く転倒しやすいため、転倒防止策が必要。



 メーカーとしては「三脚は一脚の補助」という見解で自立させて使うことは推奨しておらず、使用上の注意にも「使用中は必ずそばについて離れないでください。製品が転倒して破損の恐れがあります」としか書いていない。


 耐荷重が1kg以下のためコンデジ、小型のビデオカメラ専用と考えた方がいい。
 使用時はなるべく風などの影響を受けにくい水平で安定した場所に設置する。

【おまけ】
 1/4インチネジなのでコンパクトIIの脚部+延長ポール+モノポッドスタンドの一脚部を組み合わせると3m近くになったw



2016年1月15日金曜日

ショー動画撮影に関するおぼえがき

去年ショー動画を録ってみて色々わかった事をまとめておく。

ショー全編を固定カメラ・引きの全景で撮影する場合。

・撮影場所・アングルなど
 撮影場所はステージ全体が見えるセンターに近い場所を選ぶ。
 ショッピングセンターなど会場が吹き抜けであれば上階から見下ろしのハイアングル。
 ただし、事故防止のためカメラを手すりより前に出さないなどの落下防止策を確実に行う。


 画角はズームのワイド端でほぼ問題無いが、左右のスピーカーを基準に両端を決める。
 フラットな会場やステージの下を使って縦の動きを出す場合があるため、客席最前列が多少入る程度にする。
 三脚を使う場合は通行の妨げにならない場所に設置し、脚部でのつまずき・三脚の転倒などによる事故防止のため三脚付近から離れないこと。

着ぐるみ写真部「おおきなおともだちマナーアップキャンペーン」より

 会場によっては三脚の使用が禁止されている場合があるため、スタッフ・警備員などから三脚使用の禁止および注意等を受けた場合は速やかに撤去する。
 ホールなど閉じた会場での撮影について下図で説明する。

 このホールの出入り口は左下の一ヶ所のみ(Xの付いたドアは締切)でショー途中に入退場する場合赤線のような動線となる場合が多く、赤線上にてビデオ撮影を行うと人が映り込む可能性が高い。
 そのため映り込みを最小限に防ぐのであれば、出入り口から遠い右側オレンジのエリアで撮影する。

・機材
 ショー1回が30分前後、編集時に前後を切る前提で正味の撮影時間は40分前後となるため、1回の撮影で30分しか録れないデジタルカメラではなく(*注)、ビデオカメラ+長時間撮影が可能な大型バッテリーを使用した方が良い。
*注 EUでは30分以上の連続撮影が可能な機器をビデオカメラとみなし、カメラの関税が0%に対してビデオカメラには4.8%の関税が掛かるため、ほとんどのデジタルカメラは撮影時間が30分以内となっている。
 また、デジタルカメラでの動画撮影は構造上イメージセンサーが発する熱がこもりやすく、保護回路が働き動作が停止する場合があり公称値より撮影時間が短くなる場合がある。
 ビデオカメラの問題点として、内蔵マイクの音質が悪い場合が多い上に無指向性マイクのため周囲の余計な音を拾いやすく、より高音質を求めるのであればマイク入力端子がある場合には指向性の高い外付けのガンマイク、無ければリニアPCMレコーダー併用する。
 ただし、リニアPCMレコーダーを併用する場合は編集時に映像と音声を同期させる必要がある。
 三脚は観客の映り込み防止・カメラを手すりより高い位置にするため、なるべく地上高の高いものを使用する。
 ただし、地上高の高い三脚は視界の妨げになる上に設置面積も大きいため設置には十分な注意が必要である。
 また、自立可能な一脚は設置面積が小さく地上高が高いものの不安定になりがちなため転倒防止策を十分に行う。
*参考までに建築基準法では 「屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1m以上の手すり、壁、さくまたは金網を設けなければならない」とあるので、手すりより高い位置から撮影するには最低でも1.1m以上の高さまで上げられる三脚が必要となる。

・解像度とフレームレート
 自宅のテレビやパソコンで観る、もしくはアーカイブを目的とするならば将来的な事も考えて4k(3840X2160)やフルHD(1920X1080)などの高解像度・高フレームレート(60fps)で撮影しておくと良い。
 一方YouTubeへのアップロードを目的とするならば、4kやフルHDではデータ容量が大きくエンコード・アップロードに多大な時間が掛かる上に通信環境や再生機器の性能によってはバッファやコマ落ちが多発するおそれがある。
 なお、YouTubeの推奨する解像度は1280 x 720 (16:9 HD) もしくは640 x 480 (4:3 SD)でフレームレートは25~30fpsとなっている。

・YouTubeの再生デバイス
 下のグラフは一年間でYouTubeにアップしたプリキュアショー動画(全編)6本の再生に使われたデバイスの比率である。


 スマートフォン(iOS、Android等)がPC(Windows、Mac等)を上回っている。

 

2016年1月5日火曜日

1/2のまとめと今年の目標。

はい。今年もハシゴです。
「着ぐるみ写真部」休止したのにフルパワーですよw

○会場のまとめ
・マリナタウン
会場狭いし、階段とエスカレーターに囲まれた丸い場所で二階の手すり側にゲーム機やらガチャガチャやら置いてあって見られる場所がほとんどない。
おまけに照明が水銀灯。

・リバーウォーク
もはや安定のリバーウォークとしか言いようがない暗さ。
いや。だから元々暗いのに冬の16時開始だから余計に暗い。

○今回の反省
D7000の扱いに慣れてない。まずそこ。D3000と違って設定の階層が深いから色々ややこしいのよね。早く慣れなきゃ。
あと、70-300じゃチト辛かった。テレ端長すぎワイ端狭すぎ。Ai対応したんだし、ヨンサンハチロク再投入を検討せねば。
あと、動画。いやはや。マリナタウンはカメラのセッティングが悪くてまともに音拾ってないし…。

○今年の目標
とりあえず、コスは「成り行きに任せる」
ホントそれしかないよ。
あと、多灯とかライティングとかその辺ちゃんと勉強して実践して色々出来るようにする。
あー。まぁ。でも、その前にTTLのクリップオンストロボをだな…。
その前にいいかげん色々指示が出せようにならないといけない。
とにかく出来ることから始めよう。
次はショー。
今年も行ける時は行く。「着ぐるみ写真部」は休止したけど関係ない。
あと、死蔵レンズの活用。200-400とヨンサンハチロクの投入と戦力化。
予算が許せば動画環境の強化。
技術面は色々あるけど、D7000に慣れて精神的余裕が出てから。

色々ちゃんとし過ぎだけど、こんなもんかな。

2015年12月21日月曜日

12/20のまとめ

今回は反省すべき点が多いので久々のひとり反省会。

1.D7000の初投入
ほぼテスト無しでの初戦はさすがに厳しい。
操作系が把握しきれてない。
ただ、これは慣れの問題。

2.ストロボがグダグダ
見返すと頭抱える…。
これこそ完全に経験だよ。オーバーでまっ白、アンダーで真っ黒、結果自然光でブレ。
何も変わってない…。
やっぱりマニュアルストロボメインはキツイ。
バウンスはダメ、ディフューズもイマイチ、リングフラッシュは論外。
来年は本気でライティング勉強しなきゃな…。

3.その他諸々
毎回思いつつ何も変わらないグダグダ感。
やっぱり自分なりに前もって考えておくべきだと。

2015年12月14日月曜日

赤い狐のざっくり写真講座 特別編その3 「どうして傾けたらダメなのか?」

  赤い狐のざっくり写真講座 特別編その3として、「どうして写真を傾けるのがダメなのか?」について説明していきます。

・傾けるのがダメな理由 
 Twitterにこんな事を書いた。


 「どこがダメなんだ?変化が出てて面白いじゃないか?」と思う人が居るかもしれないのでどうダメなのか一言で説明すると、水平線が傾いているため全体的に不安定で違和感が強いからです。


 同じ写真で水平がちゃんと出たものは安定感があります。
 ただ、この場合典型的な「日の丸構図」であるため、もう少し寄って左右の余白を減らす、アングルを変える、縦位置で撮るなどして変化を付けましょう。

・傾ける理由
 下の写真は水平が全く全く出ていないため地面が大きく傾いていますが、違和感がありません。

 この場合、着ぐるみさんが動いているため斜めにする事で動感が強調されています。

 斜めにするのが間違っているのではなく、意味も無く傾けると不安定さと違和感だけが強調されると覚えておきましょう。

2015年10月15日木曜日

動画に関する個人的なまとめとおぼえがき

今年に入りショー動画を録るようになってYouTubeに上げたりなんだりしてる訳で。

現状はYouTubeに上げる前提なので、HD動画(1280X720 30fps)。
8GBのSDカード一枚で録画時間が約1時間強だから1日分まるまる収まる感じ。
少々画質が悪い気がするものの、YouTubeだしアナリティクスリポートを見る限りスマホが主流っぽいので、これ以上画質を上げても容量が巨大化するだけだし、引きの固定なのであんまり意味が無いかなと。
とはいえ、時代は4K動画(3840×2160 25fps)。SanDisk Labを見ると、4K動画は容量が倍以上になるっぽい。
後々の事とか考えると、4Kで録ってレート落としてYouTubeに上げるべきなのかな?と思うけど、機材の問題なので…。

あと、4Kになって動画切り出しが現実的になったという話。
確かにスチルの2000万画素クラスに比べると4K動画の800万画素はクオリティーが落ちるけど、webベースで考えるとそこまでじゃないのも事実。ピクセル等倍で見る(見せる)訳じゃないし。
フレームレートが25fpsって事は実質25コマ/秒って撮ってるようなもんだしな。
シャッタースピードとかローリングシャッターとかそういう問題もあるから何とも言えないのも事実だが。

それよりもっと現実的な問題があって、むしろ先に解決すべきなのは音声の問題だったりする。
内蔵マイクは無指向性マイクなのでどうしても周囲の音を拾って肝心な音がかき消されたりする。
特にかしいかえんの場合、すぐ横に線路があるので電車が通ると確実に拾うし、横でお子様が大声出すと確実に拾う。
以前動画録ってる同業者がビデオカメラにリニアPCMレコーダー繋いでて「そこまでやるか?」と思ったけどよくわかったw
確実な方法をとして指向性の高い外部マイクを繋ぐべきなんだが、困った事にXactiには外部入力端子が無い。というより、最近の低価格機には外部入力端子が無い。
となると、リニアPCMレコーダーで同録して後から同期させるしかないけど、めんどくさい。

動画はよくわからんし、機材とクオリティーが比例する世界っぽいので要検討。